「子どもは親を選べない〜虐待の家に生まれて」に参加しました
週末、サイボウズで開催された「子どもは親を選べない〜虐待の家に生まれて」というインタナリバティプロジェクト(internaReberty PROJECT)さんのイベントに参加してきました。
この週末は、非常に関心高いイベントが多くて、どれに行こうかすごく迷ったのですが、参加してよかったです。
サイボウズさんは、Kintoneという自社のテクノロジーを使って、児童虐待防止活動に取り組まれてるそうです。
このオフィスも、明るく開放的で、重い話を聴くのにありがたい環境。
サイボウズの方は、こんな素敵な場所で働いてるのかー!いいなーと思ってしまったw
同時に長谷川美祈さんの写真展も開催されていました。
インタナリバティプロジェクトの3人は、長谷川さんの「INTERNAL NOTEBOOK」という写真集の被写体として展示イベントで知り合ったそうです。虐待当事者の目線で、意見を世の中に発信していこう、と活動されています。
実際、当事者の方が大勢の前で声をあげるのは、本当に勇気のいることだと思っています。そして、実際の体験が語られることのパワーは、とても影響があると思うので、このような活動は応援したいという気持ちがあります。
インリバの活動メンバーのヤマダカナンさんの著書↓
母になるのがおそろしい (メディアファクトリーのコミックエッセイ)
- 作者: ヤマダカナン
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2016/04/14
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
このコミックエッセイ、なかなか手に取れなかったんですが、会場で販売があり、購入して読みました。
これを読んで、田房さんの著作も読み返してしまった^^;;;
わたし自身、子育ての出発点が、「育てられたようには育てない」だったので、こういう話は本当に身につまされます。
お母さんのようになりたくない、と思って頑張ってきたのに、なんかどうもお母さんみたいになってしまってる・・・ということに苦しむ話など、リアルに自分の体験を綴られているので、ぜひ読んでみてほしい。
あと、「親を選んで生まれてきた」という美談的な本に対するカナンさんの怒り(本屋で見かけて本を叩きつけたくなる衝動として表現されてます)は、本当に本当に配慮されてほしいなあと思っています。
小学校や中学校とかで、そういう性教育の話するところあるんですよね・・・・(流石に先生がやるやつじゃなくて、PTAが外部講師を読んで話を聞くやつとかにある。。。)
自分がそう思ってるのはいいんです。
映画とかも、大人が選んで観るのはいいと思うんだ。
だけど、いろんな環境の子どもがいる、全員が出席しなきゃならない公立の学校でそれを言うな!と思っています。
それを聞いた子供は、大人を全く信用しなくなるし、相談しなくなる。
だって、自分でどうしようもないことで、そんなこと言われたら、うつむくしかない。
虐待だけじゃなくて、貧困の家庭などでもこれは相談できなくなる、が起こり得ます。
脱線してしまった。この話はまたどこかで書きたい。
さて、イベントは、まず、インリバの3人の自身の体験談を語るところから始まりました。
3人がそれぞれ、自分の身に起きていたことを、自分の言葉で語る。
その時にわからなかったことや後からこのように理解できたこと、を今の自分としてナラティブに語る言葉にはやはり力があります。
そして、自分の被害だけではなくて、被害を受けてきたからこその加害にもきちんと向き合って、そこも話されていることが本当に素晴らしいし、勇気をもらいました。
3人のお話の後に、アウェアの事務局長の吉祥眞佐緒さんから「児童虐待とDV〜児童虐待の裏には必ずDVがある」についてのお話がありました。
冒頭、吉祥(よしざき)さんは、女性の方なのですが、お名前からはよく男性に間違えられる話があって、生まれる時に息子を望まれていた両親が、亡くなった祖父の名前をそのままつけた、「女だから」と言う理由でがっかりされたり、放置されて可愛がられないようなことが起きたと言う話がありました。
わたしも、父が男の子が欲しかった、息子しかいらないと言ってはばからない人で、娘に生まれたことを蔑まれていたのですが、そうか、そう言うことを語ることも大切かもなと思いました。ちょっと忘れていたけど、だいぶ思い出した。
児童虐待、DVは、男女ジェンダーの問題である。
と、暴力は支配構造の中で起きることを、説明されました。
その中で、「DVは、受動虐待である」と言う話があり、「タバコの副流煙と同じなんですよ」と吉祥さんが説明されたのが、うまい説明だなーと!!!
タバコを側で吸ってる人がいて、副流煙を吸うと、自分が吸っていなくても、同じかそれ以上の害がある、と言うことは知られてると思いますが、
DVでよくあることの一つに、暴力を受けている側(大抵、妻)が、相手のことを「子どもには一切手は出さないんです」「子どものことは可愛がってくれていて・・・」と言うのがあります。
でも、同じ家庭内でDVがあったら、副流煙吸ってるのと同じで、実際に暴力受けてる人と同じがそれ以上の害があるんです、って言うこと。
暴力は連鎖するってよく言われるのですが、
・暴力は学習することでパワーを増す。
・遺伝でもなんでもない。
・行為の問題ではなく、関係性の問題である。
と言う説明があり、それが広く社会に広まってくれるといいなと思います。
暴力は身体的な暴力だけではなく、本当に様々な形で、力関係に基づいて実行されます。
DVや虐待だけでなく、職場のパワハラ、セクハラなどもそうだし。モラハラや、経済的暴力などもあります。
普通の人は関係ないって思うかもしれないけど、この人の前では、「言いたいことを、言えない」と言うことはかなりの確率で経験したことがあると思うんですよね。
それって、その関係性の中では言いにくいことで、それを言ったらどう思われるか?不安(安全じゃない)っていう感覚はわかると思いますが、それこそが力関係です!
その力関係があるとき、その力を持っている方が、力を行使して場をコントロールすればそれは暴力になり得ます。
もちろん、力関係があることが悪いわけではなくて、力関係があるとしても、信頼関係はつくれるわけで、その信頼関係から関わることはできるわけです。
が、暴力が日常化していると、暴力でコントロールするのが楽で簡単だと学習するんですよね。。。信頼関係を結ぶのは、面倒臭いことに感じるわけです。時間もかかるし、お互いのすり合わせが必要だし。自分の思うとおりにしてくれたら楽、と言うように。
その後に、インリバの3人と吉祥さんのトークセッションでした。
トークセッションのテーマは「被害と加害」
「加害と被害はオモテとウラ」と言うことについてのトーク。
アウェアさんがやっているDV加害者プログラムの説明などもありました。
加害者は、もともと被害者であったことがほとんど。
3人の方が、自分が大きくなってからの加害体験について、率直に語ってくださったのが本当に素晴らしくて。自分は、こんなに酷い目にあった!と言う被害者の立場だけで考えるのではなくて、双方向から考えようと言う姿勢がとてもいいなーと感じました。
あと、「長い間、封じ込めてきた怒りを本来の悲しみに変換するための作業を今、一生懸命している」というお話があり、封印して抑圧してきた怒りを自分で抱えやすくするために、さまざまな試みをされているのだなーと感じました。
自分の怒りをもて余してしまうかたは、カウンセリングやセラピーもどんどん活用してもらえたら!と思う。
吉祥さんからは、
DVは病気ではなく、価値観の問題である。(人間を上か下かで見ている)
何かの拍子にスイッチが入る。そのスイッチの止め方がわからない。
加害者プログラムに、カウンセリングの技法は使わない=あくまで、教育プログラムである。
生育とは切り離す。
本人が希望して変わりたい人は、変われる。
だけど、加害者が「変身」するわけではない。関係性は変えることができる、と言うこと。アウェアの加害者プログラムは、パートナーから同意がないと卒業できない。
と言うこと、そして、被害者も「べき」に縛られていて、とっても苦しい。自分を許容することができたときに、OKが出せるようになる、と言う話がありました。
その後は、ワークショップで、参加者が4〜5人のグループに分かれて、
- 虐待をなくすためにはどうしたらいいのか?
- 今日からできる自分なりの支援は?
について対話をし、グループごとに発表。
インリバの3人や、吉祥さんもグループに入って対話しました。なんかすごく貴重!
お話を一方的に聴くだけではなくて、即効性のある解決策はないけど、
一人一人ができること、やれそうなこと、こうなったらいいなと考えることは、とても大切だなと思います。
その機会があってよかった。
わたしはやはり、「話をまるごと聴ける大人を増やす」と言うことをやっていきたいというお話をしました。聴いてもらえる場所が、たくさん増えるといいな、と。
あとは、社会の構造の問題でもあるので、視野を広げ続ける努力を惜しまないことだなーと。
100名の参加者満席で、NHKの取材も入り、夕方と夜のニュースでも放映されていました。
すごく関心が高まっているのかなと思っています。
虐待の当事者が声をあげる、と言うことの影響力もとても大きいですね!
わたしも引き続き、自分にできることで、地道に活動していこうと思います。
性教育、聴く&伝わる講座、境界線などなど、ワークショップやれます〜。
やりたいなー!
まずは、マイヒストリーを語る会かな(笑)
【開催報告】「呼吸でからだの声を聴く」〜わたしはわたしを癒せる
昨日、はじめての呼吸のシェア会「呼吸でからだの声を聴く〜深呼吸のまほう」を開催しました。
初めはあまり人数が多くない方が、落ち着いて出来るかなーと思っていたら、ちょうどぴったりのお二人が参加してくださいました。
最初に、深呼吸と大呼吸の違いを体感いただいて、深い呼吸と浅い呼吸の違いを知ってもらいました。
からだの使い方で、全然違うということが体験できたようで、驚きの声が!
最初は、「深呼吸したくなる」という感覚もなかなか掴みづらいことも多いので、ゆっくりじっくりとワークしていき、徐々にその感覚を掴んでいってもらいます。
お二人とも、「自分の浅い呼吸が苦しい」ということから、このシェア会に参加してくださったこともあり、じっくり、自分のからだの声を聴いていこうという感じで、取り組んでいらっしゃいました。
3つほどポーズを変えながら、自分の気持ち良い深呼吸のタイミングを探し、見つけていきましたが、本当にリラックスして、だんだんと緊張がとれて、表情も変わっていく様子がみられて、わたしもリラックスしてシェアすることができました。
終わった後の感想で、とても嬉しい一言をいただきました。
「人に癒してもらうこと(マッサージや鍼灸などを受けること)ばかりしてきたけれど、私は、自分の呼吸だけで私をこんなに癒せるんだなってことに気づきました。」
いやー、もう本当に嬉しいなー。ちょっと泣きそうになったよね。
これぞ、エンパワメントだなと思います。
呼吸は、どんなときも自分と共にいますからね。
もちろん、プロの手を借りて助けてもらうことも大事!
だけど、自分自身にその力がある、と思い出すことはもっと大事だと思っています。
背中に重石を乗せているような感じで朝やってきて、呼吸を二時間やったら、それがすっかり無くなったんだそうです。
とてもスッキリした顔で、帰っていかれました。
11月、12月も開催予定です!
この日にやってほしい!というリクエストもお待ちしておりますー!
セルフケアをいくつか〜災害時に役立ちそうなもの〜
アカルイツキのまゆみです。
昨日の台風はとても強力で、不安や恐怖を感じて過ごされた方も多いと思います。
被災されたみなさまには、1日も早い回復をお祈りしたいと思います。
災害時は、被害当事者の方のみならず、ニュースをみただけでも強いストレスを感じたりして、体調が悪くなったり(頭痛や吐き気、めまい、胃痛、下痢、便秘など)、緊張状態からなかなか抜けられず、夜の眠りが悪くなったりすることがあります。
そんな時には、セルフケアをなるべく多く知っていると、自分の健やかさを保って過ごせるかなと思いますので、オススメのセルフケアをご紹介します。
●TFTのセルフタッピング
つぼをトントンするだけの、簡単なセルフケアです。
夜眠れない、などの不安が強い時には、↓PDFファイルの「さこつ呼吸法」がオススメです。
http://www.jatft.org/cms/wp-content/uploads/tft_tubo20151124.pdf
●こころのケアダンス
多重迷走神経理論のテクニックを使った動きを取り入れたダンス(というか体操!)です。不安や緊張で高ぶった交感神経のバランスをととのえてくれます。
簡単な動きなので、ぜひやってみてください。
NPO法人レジリエンス » こころのcareダンス・ワークアウト
●はるちゃんのおにぎりを読む
神経系エクササイズの「はるちゃんのおにぎり」を読んで、一緒にやってみるのもオススメです。お子さんのいる方は、ぜひ一緒にやってみてくださいね。
手をグーパーにぎにぎ、目をキョロキョロ、ボーッという音をだす、フーッと息を吐く、ぎゅーっと梅干しを食べたような酸っぱい顔をする、などの動作で、神経系をマイルドにととのえます。
「今ここ」神経系エクササイズ 「はるちゃんのおにぎり」を読むと、他人の批判が気にならなくなる。
- 作者: 浅井咲子,大越京子
- 出版社/メーカー: 梨の木舎
- 発売日: 2017/12/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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最後に、「メッタ・メディテーション〜慈悲の瞑想〜」をご紹介します。
静かに座り、呼吸に集中します。
心を落ち着け、研ぎ澄ませながら、自分の姿を頭に思い浮かべて、次の言葉を声に出して唱えて自分の幸せを願います。私は愛とやさしさで満たされますように
私は安全に守られますように
私は愛し愛されますように
私は幸せで満たされますように
私は健康で強くありますように
私の生命が解き放たれますようにすべての言葉が心に染みこんでいくように丹念に念じます。
次に心から愛する人に意識を向けます。
その人の姿を心の目に思い浮かべ、次の言葉を唱えます。あなたは愛とやさしさで満たされますように
あなたは安全に守られますように
あなたは愛し愛されますように
あなたは幸せで満たされますように
あなたは健康で強くありますように
あなたの生命が解き放たれますように次にあまりよく知らない人々を思い浮かべ、同じように念じます。
さらに関係がこじれている人、ちょっぴり自分を困らせてる人を思い浮かべます。
ただし、トラウマを引き起こした相手には意識は向けず、距離を保つこと。
そして、そうした厄介な人のことを考えながら、同じ言葉を唱えます。
最後に慈しみの心をこの世の全ての人間に広げます。生きとし生けるものは愛とやさしさで満たされますように
生きとし生けるものは安全に守られますように
生きとし生けるものは愛し愛されますように
生きとし生けるものは幸せで満たされますように
生きとし生けるものは健康で強くありますように
生きとし生けるものの生命が解き放たれますように慈悲の瞑想を終えたら、しばらく目を閉じたままその場に座り、穏やかな慈しみの気持ちに体が包み込まれるのを感じていましょう。
小児期トラウマがもたらす病 ACEの実態と対策 (フェニックスシリーズ)
- 作者: ドナ・ジャクソン・ナカザワ,Donna Jackson Nakazawa,清水由貴子
- 出版社/メーカー: パンローリング
- 発売日: 2018/02/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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今日という日が、少しでも穏やかに過ごせますように。
呼吸シェアリスト&HRV呼吸法コーチになりました!
呼吸整体の呼吸シェアリストという認定資格をとりました。
私が、呼吸整体の呼吸をはじめたのは、2017年からで、それから、自己探求の呼吸として、細々と、でもずっと続けてこれたのは、やっぱり、これが本物だと思っているからだと思います。
本物って何さ?って話だけど、人間は、聡いから、本物はわかる。
私のシェアしたい想いを書いたノートはこちら。
からだの声を聴けるようになりたいと思った時に取り組みはじめたのが呼吸でした。
呼吸整体創設者の森田敦史さんの著書↓
なにもしていないのに調子がいい ふだんの「呼吸」を意識して回復力を高める
- 作者: 森田敦史
- 出版社/メーカー: クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
- 発売日: 2016/09/01
- メディア: Kindle版
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たまたま知り合った松永真美さんから、呼吸整体の呼吸調整法をコーチしてもらえることになり、2017年からグループで月に一回やりはじめました。
呼吸整体は、呼吸の仕方を変えるというよりは、自分の生き方を変える、という手法だと思います。
どう生きるのか?が呼吸に全部出てる。どう生きてきたか?も呼吸をみてたらわかるし、呼吸からどんな風な感情の癖があって、どんな動きをしてるのか?もわかっちゃうような、そんな感じ。
私は、からだの力みがなかなか抜けなくて、いつも不安と恐怖に怯えて生きてる感じで、不安と恐怖を抑えたまま、力を使おうとするから、ずっと力んでいて、疲れてしまうような状態でした。
だから、寝てる時も、緊張から解放されない。
もともと、生物として人間はそんなに緊張保って生きていけない生き物なので、相当無理がある訳で。。。
そんな自分に正面から気づくことができたのも、呼吸が教えてくれたような気がします。
カウンセリングやセラピーや、セミナーで、教えてもらった知識が、自分の体感として落ちてくる感じでした。
知識としてわかっていても、なかなか行動化できない。
頭だけでは動けないんだなあ。
自分の真ん中から呼吸していると、自然に、なにがいやで、なにが必要で、今ここでやることが現れてくる。
それが、そのままの自分で生きるってことに繋がっていく。
そんな訳で、呼吸シェアリストになりました。
この呼吸で、ありのままの自分で、楽に生きていってもらうことをシェアしていきたいなーと思っています。
私がシェアするのは、「深呼吸」です。
ラジオ体操の最後にやる深呼吸は、大きな呼吸ではあるけれど、深呼吸ではないんです。
本当の深呼吸を知ってもらえると、普段から役に立つと思います!
シェアする場をどんどん作っていきたいなと思っているので、興味ある方は是非是非お声掛けください!
企業の働く戦士たちにも知ってもらえるといいんだけどなー。
あと、HRV呼吸法のコーチも取得してます!
レジリエンス力を高めて、ストレスに強くなる呼吸法と言われています。
コヒーレンスを高める呼吸法です。呼吸整体とは少し違いますが、カウンセリングなどにも取り入れていて、ネガティブ思考にとらわれてしまう方にはとても有効だなーと思っています。
HRV呼吸法は、国連SDGsの実践モデルとして紹介されました。
組み合わせて提供することも可能なので、お気軽にお問い合わせくださいね!
ひととびラジオで演劇について話しました!
友人のせいこさんがやっている「ひととびラジオ」で、「シェイクスピアと演劇を語る」の回に出演しました!
わーい!わーい!
ラジオは念願だったので、話せて嬉しい〜。
わたしは演劇好きで、10代の頃から、25年来のシアターゴアーではありますが、シェイクスピアを特別好きだ!というわけではなくて、でも、シェイクスピアを観ないというわけにもいかない!という程度の観劇人です。
そんなわたしと、先日、NTSでリチャード3世を観たばかりというせいこさんとで、楽しく喋っております。
ぜひぜひ、きいてみてください!
声の仕事は、ずーっとやりたくて、ラジオやりたいなーと思っていて、今回やってみて、すごく楽しかった!
それで、高校生の頃、ラジオとかナレーションの仕事がしたいと言っていたのを急に思い出しました。
自分でカセットテープにラジオ風に番組を撮って、それをダビングして友人に聞いてもらったりしてたなー(笑)かなりのマニアック度。
今は、インターネットで誰でもラジオもできるから、どんどんこんな風にやってみたらいいんだなーというきっかけをくれたような気がします〜。
演劇もみてる側は、もう10万時間どころか!!!という一人前の時間は軽くクリアしてるよな、ということに気づき、やる側やつくる側の体験もやってみよう〜と思ったり。
いろいろ遊んでみるのがいいな、と思います。
一緒にやりたいという方いたら、ぜひ、声かけてくださいな〜。
あのころの「いじめ」と「わたし」に会いにいく読書会@Umiのいえに参加しました
横浜にあるUmiのいえで、いじめをテーマにした読書会が開催されるというので、参加してきました。
今回は、事前に読んでいく必要はなく、その場で、「かかしの旅」(稲葉真弓)という小説を分担して読んでいき、サマリー→対話・シェアをする方式での読書会。
↓この中に収まっている作品で、短編です。
いじめというと、テーマとしてはかなり重いと感じるし、なかなか日常的には話題にしないことでもあるけど、読書会として、作品を真ん中に置いて、語ってみるのは、比較的安全な感じがする。
小説は、中学3年生の男子が先生、親、友人、いじめた子たちに宛てて書いた手紙が書かれていました。
いじめを受けて家出した少年の心情だけではなく、それを取り巻く人々の心情にまで思いを馳せて、その時のクラスルームにタイムスリップしたような気持ちにもなり、様々な感情が蘇るような時間でした。
自分がいじめにあっていた時。
自分が正義をかざして、他人を切りつけた時。
傍観してただ見ていた時。
いじめっ子に加担していた時。
救いの手を差し伸べた時。
小説と、現実は違うけれど、過去に起きていた自分の出来事と照らし合わせて旅をするような時間。
そして、ちゃんと、今ここに戻ってきて、ちゃんとお家に帰れるように導かれている場の設定。
読書を通じて、人生を旅しているんだなあ。
自分が子どもを持って、自分の子どもにわたしと同じような辛い目に遭ってもらいたくない、遭わないように育てたいと願っていた時もあったんだけれど、
今は、自分の子どもたちはわたしとは違う世界で、違う旅を歩むだろうということも思いました。
いじめの構造が理解できる本↓ (わたしのオススメ)
いじめを生む教室 子どもを守るために知っておきたいデータと知識 (PHP新書)
- 作者: 荻上チキ
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2018/07/13
- メディア: 新書
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大人同士で、いじめについて真面目に語る機会はなかなかなかったので、とても貴重な時間になりました。
ファシリテーターのせいこさんのブログはこちらです↓
JJ(熟女)パワー炸裂?!〜アルテイシアさん×二村ヒトシさんトークセッション
書いてる文章が大好きで、いつかお会いしてみたいと思っていたアルテイシアさんがゲストということで、アルテイシアさん×二村ヒトシさんトークセッション「エロスと共に自由であれ!~熟女たちの生き方戦略会議2019~」に参加してきました。
いやー、アルテイシアさん、実物のトークがキレッキレ!!!
書いてるものも素晴らしく楽しいが、むしろ、トークで売れるよね?って思いました。
でも顔出しNGで、トークでは売っていないわけですがw
このイベントの課題本はこちら↓
これを読んで、感想を言い合ったり、現代の女性の生きづらさについて語り合ったり、普段聞けない質問したりするイベントで、会場は熟女またはプレ熟女のみ。
この本、ほんと面白いし、笑えるし、オススメです!
アルテイシアさんと二村さんのトークで、印象に残ってることのメモ。
自虐は、防衛本能でやってるけど、防衛になってない。
やりたくてやる自虐と、先手を打ってやる自虐がある。
基本自虐は、これ以上傷つくと死んでしまう!ので、先手を打ってやってる。だけど、結局、もっといじられたり、見下されてしまう。
呪いをつなぎたくない。
これは、例えば、「ブス」(飲み会で「お前、ブスだよなー」とかいう男が本当に存在する。)とか言われて、自分で自分を自虐して落として笑いに変える、というようなことなんだけど、笑いにしたら、もっとやっていいんだと思われて、毎回いじられたり、見下されて、そこがポジションになってしまうっていうやつ。
もうわかりみがすぎる。。。。
あれは、確かに呪いだよね。
そこで相手に向かって攻撃して戦う必要もないんだけど、つーか、それは怖くてできないんだけど、自虐して受け入れなくていい。
そういう人とはちゃんと距離をとる。自分の境界線をちゃんと張る。
「イヤなものはイヤと言っていい」
っていうことをアルテイシアさんも言っていて、ブンブンうなづく。
言えなくても、「イヤだ」と思っている本音を隠さないで、ちゃんと自覚しておくことが大事だと思う。
自虐することで、一瞬、防衛している気になるけど、防衛になってないことに気づく。
気づいたら、やめる。
そういうことかなーと思う。
自己解放のすすめ。
イヤなことをイヤという。
自分のイヤなことを知る。
自分がイヤなことを語る。
したいことを知る。
自分の欲望を肯定する。
自分のイヤなことを知る、というのはすごく大切。
したいことがない、とか、何がやりたいかわからないって言って、自分探しする人がいるんだけど(ま、私もやりましたけど)、したいことじゃなくて、しないことを決める方がいいよ、と思う。
イヤなことがはっきりしている方が、自分がやることが明確にわかるようになる。
私はこれがイヤなんだ、とちゃんと知ると、自分がしたいことがわかるようになるってこと。
あと、「私なんて症候群」(←こんな言葉があるのかわからないけど、自分のことを下げる癖がついてる人のこと。私なんて、私なんか、私みたいなのが、という思考癖で行動できなくなる)だと、自分がこれをやりたいと思っても、それを即座に打ち消してて、自分の欲望を否定しているので、それをやめるのも大事だなーと思う。
私はこんな欲に溺れている!と自分で認識してあげないと、誰もわかってくれまい。
あと、アルさん(アルテイシアさんのこと)が、自分がメンヘラビッチから立ち直る過程みたいなものを言語化していて、その通りだなーと思った。
教える、教えられる、も気持ち悪い。
自分のナラティブ(自分自身の物語)を語る。
自分の語りを得る瞬間は、相当な癒し、力を得る。
どのひとと一緒にいるか?は、価値観のマッチングである。
毒親の話も、毒親育ちばかりで集えば、むしろ、そっちがマジョリティ。
話せて、承認されたことで、呪いがはずれる。
安全に自分の物語を語れる場が必要。
それ以外に、立ち直れることない。
私もカウンセリングしてても、常に「答えはその人の中にある」と思っている。
ほんと、自分で話して、気づいて、癒されて、力を得るというのはそのとおりで、だから、「聴いてもらう」が大切です。
安全に聴いてもらう体験がないと、なかなか自分の物語を語れるようにならないので。
このイベント後の懇親会でも、参加者の方とそんな話をしました。
とりあえず、私は、恋愛でも、キャリアでも、セックスでも、話を聴く根幹は一緒なので、どんな話でも聴けるし、もっと活用してもらえるといいなー。
カウンセラーに聴いてもらうというのは、一人でいくのが暗い洞窟に入る時、「ここにいるよー。ライト照らしておくよー」っていう人と一緒に入るみたいなことだと思う。
あと、もうセックスはいらなくなった(気が済んだらしいです)というアルさんが、女子の集いをすごくススメていました。
(アルさんは)女子校育ちでよかった。
女子校は人間力だけでよい。
共学の老人ハウスには行きたくない。
老人版テラスハウスはやだ。もうやりたくない。
男性がいると、女性は男性をケアするのが当たり前ってある。
それをしなくていい世界にいきたい。
若い男子はわかってきている。だから、ジェンダーレス男子が増えるのは当然。キャッキャウフフしようよ。フラットな関係で。
おとなの女子校(アルさんのオンラインサロン)はそんな感じ。
女性はフラットなつながりが得意。最後は「デンデラ」がいい。(そういう映画があるらしい。私は未見)
支えあい。
RJ(老女)になった時のゆめ。
というジェンダーな話も出てました。
「男性が一人いると、女性がその人を無意識にケアするように動き出す」というのがもうほんと、そうだよなーと思って。
そういう集合意識が働く、というか。
私は女子校にいたことがないので、女だけの世界がそんなに快適なのか?というのがちょっとわからない面があるのだけど、女子校育ちの方はけっこう同意見をいうのでそうなのかも。男性に対して、オンナで闘わなくていい、というのが良いらしい。
この辺、もう少し、自分自身を掘り下げたい感じ。
あと、最後に、すごく重要なこと。これ、ほんとにそうなので。
なんで気づけないか?
「すべき」で、自分の声がきこえなくなる。
Want とMustと Canを区別しましょう。
自分のwantに気づけるのは幸せなこと。
マストは、世間に押し付けられた物語。
こころの声にしたがう。
すべきが強いと聞こえなくなってる。
すべての親は抑圧。
テロリストとは交渉しない。
テロリストではない親の場合は、おとげーマスターみたいな子(?)もいる。
いかに自分を「べき」から解き放つか?が、自分の可能性を開いていくことだと思う。
というわけで、他にもいろいろたくさん語られていたけど、印象に残ったことを書き留めておきたい気持ちにさせられる2時間半でした。
実際お会いしたアルテイシアさんは、ご自分で書いてる印象とは違って、可愛い美人さんで、少女みたいなところがある人でした!
ますますファンになりました♡
二次会で、隣に座って話をさせてもらったけど、なんかすごい前から友達だったかも?くらいなフレンドリーさと、でも失礼じゃない礼儀正しさがあって、ああ、こういう人好きだ〜!wというので、初対面の人にする話じゃないディープさで話をしてしまった。
やっぱり、会いたい人に会いにいく、というのがいいんだなー!
私のアルテイシアさんのオススメ本はこちら↓ 気になった方は、読んでみてね〜。
恋愛とセックスで幸せになる 官能女子養成講座 (ジョジョカン)
- 作者: アルテイシア
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2014/02/07
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