アカルイツキ

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【鑑賞記録】オルランド〜対話と鑑賞

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友人宅で、映画鑑賞プラス対話の場。オルランドを鑑賞。芸術に浸る。#映画鑑賞 #オルランド #対話 #美しいものだらけ

 

ヴァージニア・ウルフという人の世界観に興味があって、友人が開いてくれた鑑賞会に参加してきた。

オルランド HDニューマスター版 [Blu-ray]

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 芸術家のお家で、芸術鑑賞。美しいものって、見ているだけで至福の時間。

1992年の作品なんだけど、まったく古さや時代を感じさせない作品で、時代が作品に追いついてきたんじゃないの?みたいな感覚。
ストーリーは、ざっくりこんな感じ↓(Wikipedia

16世紀末のイングランドに生まれた貴公子オルランドは、彼を寵愛するエリザベス1世に永遠の若さと命を保つ使命を与えられ、事実その通りになる。ロシアの皇女との儚い恋や、志した詩作への挫折への傷心からイングランドを離れ、大使として東洋に赴任した彼は、その国の王と邂逅し、一生を通じて親交を結ぶ。やがて、その王も死去して祖国に戻ったオルランドは永い眠りに落ち、やがて目覚めたとき、その肉体は男性から女性へと代わっていた。そのセンセーショナルな出来事で一躍、社交界の華となるオルランドだが、その彼女に相手にされなくなったかつての同僚・ハリー大公は、嫉妬からオルランドの資産を没収する訴訟を起こす。そんな中、オルランドは風来坊のシェルマディンと恋に落ち、生涯の伴侶とするのだった。

不老不死の両性具、オルランドが400年を超える時を生きている間に起こる数々のこと。
初めは男性であったオルランドが、寝ている間に女性に変化するところが大きな軸で、男性として女性を愛し、女性として男性を愛し、子を宿して、育む。(しかし、子を育んでいる時に男性はそばにいなかったな)
男性の時に女性にしたことが、女性になって同じことが起きたりするけど、その時にあれ???それは変じゃない?と思うなど。

「君は僕のそばにいるのが幸せだよ」みたいなの、ほんと変なんですよ。。。。ものすごい違和感あるのに、なぜあれにのめりこむのか?という疑念。

自分の視点が変わっていることなどにも面白さがあったし、監督のサリー・ポッターがなんかすごく好きな感じの女性だった。

メイキングで、スタッフたちが長時間労働と資金不足についての話がたびたび出てきて、そこらへんは時代を感じさせる。しかし、これ、今もまだ解決に至ってない話だよねーとも思う。

ヴァージニア・ウルフというと、難しい・・・みたいな先入観がどうしてもあるのだが、映画はユーモアもあって、笑えるところもたくさんあった。

そして、主演のティルダ・スウィントンが、まさに両性具有的な魅力で、この人がいたから撮れた映画なんだろうなーという感じ。

 

見た後に、信頼できる人々と、語らうことで見えてくるものがあって、鑑賞と対話は面白いなーと思った。

一人で観て、いろいろ思いを馳せるのも大好きなんだけども。
私の場合、どうしようかなー?とか、観てもいいかな?くらいな弱い動機のものは、対話とセットになっていると、鑑賞後がすこぶる良い感じがする。人からオススメされて見るものとかにも良さそう。

 

これを見た後に、田房永子さんの最新刊を読んだのだが、なんかいろいろに共通項が感じられたのが面白かった。

田房さんの本についてはまた今度。

 

 

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