アカルイツキ

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【鑑賞記録】映画「神と共に 第二章 因と縁」

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どーん!やばい!!やばい!!!おもしろすぎた。
以下、遠慮なくストーリー書いてますので、観てない方は観てから読む方がいいかも?

映画『神と共に』第二章/因と縁 公式サイト

 

 第一章で、めでたく転生したジャホン。使者3人カンニム、ヘウォンメク、ドクチュンは、1000年で49人の転生を果たせば自分たちが転生できる。さあ、転生まであと一人!
しかし、そのあと一人っていう時になって、リーダーのカンニムは、一度怨霊と化したジャホンの弟スホンを連れてきて、彼の裁判を行ってほしいと閻魔大王に直談判する。判官の首と使者の肩書を賭け(取り上げられたら転生できない)、裁判を行う許可を得る。しかし、閻魔大王からも、それには条件があると告げられる。
それは下界ですでに寿命が尽きているにもかかわらず、屋敷を守護するソンジュ神に邪魔され冥界に連れてくることのできない老人を残り48日以内に連れてくること。
そしてソンジュ神を消滅させることだった。

いやー、第一章が、ジャホンの一生を地獄の7裁判を通して映し出し、7つの裁判に出てくる裁判官やら判官たちのおもしろさやら、その舞台設定でグイグイ持っていくストーリーで、これも抜群に面白かったのだけど、第二章はスケールが!!話のスケールが!!!1000年ですよ。
しかも、使者3人にはもうどっぷり愛情が湧いちゃってるし、ヘウォンメクもドクチュンも可愛くて仕方ないし、見てるだけで笑みが湧いちゃうしな状態の3人の、過去の生半可じゃない因縁が紐解かれていくことによるストーリーで、第一章と、テイストが全然違うという!
第二章観た後に、第一章が観たくなること間違いなし!!!!な因縁。まさしく、因と縁!うまい!!!

ソンジュ神(これまた演じてるのが我らが(?)兄貴マ・ドンソク)を消滅して、老人を連れてくる役目になったヘウォンメクとドクチュン。しかし、会って早々、「記憶がないのか。ひどいな」と自分が二人が死んだ時の使者だったことを話して、二人の心をがっちり掴んじゃうw
なぜ、ソンジュ神が「現姿」したのか?1000年前に使者だったソンジュ神から、ヘウォンメクとドクチュンは自分たちに何があったのか、その過去をたどっていくことになる。そして、老人と共に住む子どもの行く末のために小学校に入学するまで(あと48日)は、冥界に老人を連れていくことはできないことに。
ヘウォンメクが、よりチャーミングに!!なんていうかもう魅力爆発させてるんですよ。ソンジュ神とのテンポ良いやりとり(ファンドのやりとりとか、笑った、笑った)に悶絶。ソンジュ神が、美術に長けてるっていうのもなんかもう、いろいろとつながるものがあって。

一方、冥界では、カンニムとスホンが、「無念の死」を解き明かすために、裁判を受ける。

下界の3人のやりとりがコメディだったり、シリアスだったり、ドラマティックなのに比べると、冥界の二人は、カンニムの意図がはっきりしない(最後まで明かせない)ため、スホンが「生き返るのはやだ」というと、この裁判続ける意味は???みたいな感じになって、禅問答的な要素があり展開は劇的とは言い難い(合間に下界を挟むから、テンポが悪くはない)のだけど、途中で、ジェラシックパークか!!!というちょっと意味がわからない恐竜との戦闘シーンは爆笑した。
が、しかし!!!ラストのカンニムの怒涛の告白、いや、告解、懺悔がもうもうもう、こりゃもう、ぐわーーーーーっていうですね。言葉にならないフルスロットル感(←これを表現できるすべがない・・・)がすごい。さすが、ハ・ジョンウ。

記憶があるっていうのは、素晴らしいことのようで、忘れられるというのは、人間の恩寵なんだなあと思う。それを奪われて、記憶のない二人(ヘウォンメクとドクチュン)と、1000年!!!共にいたカンニム。懺悔もできず、謝罪もできず。そのまま、記憶をなくすこともできたのに。49人、無事に転生させれば。しかし、その記憶がなくなる前に、スホンを生き埋めにした二人の罪人の罪を、懺悔させることで、自分の1000年の重荷を下ろすことにしたんだなあ。ストーリーが壮大すぎちゃって、スホンの話がもうなんか、小さく見えちゃうのだけど、このスホンはスホンで結構な因果ですよ。。信じていた二人に、生き埋めにされたわけですからね。。でもスホンのすごいのは、最後まで信じてるところ。すごいなー、この人、強いなーと思って。

とにかく、ストーリー設定が盛り盛りすぎちゃって、お腹いっぱいすぎて消化できない。ヘウォンメクだけだって、天涯孤独の身の上で、敵軍の大将に拾われて、養子になり、血の繋がらない兄とうまくいかなくて、北の果てに追放されて、その追放された地で、罪のない農民殺しちゃってそれがドクチュンの両親で、そのドクチュンが助けた子供達を敵だと知りながら、一緒にかくまってあげたら、兄に殺される、っていう盛り盛り盛りだくさんすぎるだろって感じなんだけれども。
これが、現世のヘウォンメクがうまいこと茶化してて、笑いに変換してくれるので、なんとなく受け取れちゃう、というマジック。しかし、ヘウォンメク、途中でなぜか前髪下ろしてかわゆす。可愛いのー。愛でたい。チュ・ジフン、完全復活。
カンニムが、告白するシーンはもう感無量なんだけど、最後の最後、テロップ後まで気が抜けないエピソードつき!え?そうなの??っていうね。

今回、冥界行き予定だった老人は、第一章から出てきてて、カンニムが見えていたってのも納得だし、ソンジュ神は気が優しくて力持ちだけどただのいいやつじゃないところが良かったし、ドクチュンは純度高くて、癒されたし、もうなんかすごくすごく満足。
観た後の満足感!

とにかく、第二章を経て、もう一回、第一章をカンニム目線で見たい〜。
早くWOWOWでやらないかなー。やってくれるはず。きっと。待ってる。(願望)

 

 


映画『神と共に - 因と縁』コメンタリー映像

 

ソンジュ神が消える直前に、ヘウォンメクとドクチュンに語るシーンがとても印象に残っていて。
「悪い人間はいない。悪い状況があるだけだ」という言葉が響いた。
地獄からやってきて、人間にずっとくっついていたソンジュ神。ファンドには手を出すなって言われているのに、出しちゃって、結局、3倍の借金抱えることになってたソンジュ神。この人が一番、人間臭い感じ。神様だけどw

もう一度観たい作品です。

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