アカルイツキ

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CAPおとなワークショップを受講しました

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CAP(キャップ)をご存知ですか?
Child Assault Prevebtion(子どもへの暴力防止)活動をしている参加体験型プログラムのワークショップが、子どもの通っている小学校で開催されています。

CAPのホームページ 

CAPセンター・JAPAN (子どもへの暴力防止プログラム) | CAPセンター・JAPANでは子どもへの暴力防止プログラムをおこなっています。

 
そのおとな向けのワークショップ(子どもが受ける前に、おとな(教職員、保護者、地域の人向け)がワークショップを受けることになっている)に参加してきました。
私の住んでいる区では、教育委員会が小学校全校に提供していて、毎年、小学校3年生が受講することになってます。
小学校三年生の保護者向けではあったのですが、それ以外の学年の保護者も受けられると言うことで、前から受けてみたかったのもあり、ずっと前から楽しみにしていました。

 

 

「人権意識(子どもの権利)」と「エンパワメント」、「地域」を結ぶプログラムとして提供されていて、年齢に合わせて、子どもにも理解しやすいように、ロールプレイ形式を使って、ワークショップが行われます。

小学校になると、「いじめ」の問題が気になりだす頃でもあり、3年生向けのプログラムは、「いじめ」「誘拐・拉致」「性暴力」への理解をすることが中心となったものでした。

「権利」という言葉を知らない、よくわからない子どもたちのために、権利とは「安心・自信・自由」のこと、と言うのを例を使って説明してくれていて、「人の権利を取らないで、自分の権利を守る」方法について教えてくれます。

「一緒に考える」ということがベースなので、教えるといっても、押し付けがましさがないのがいいなと思いました。

 

私は、DV(デートDV含む)の防止のための講座をすることもできるので、内容的に知らないことはほとんどなかったのですが、これを地域に広めてくれている活動は、その地域に暮らす人たちにとっての安全・安心が広がることだなという確信ができたことと、PTAの他の保護者の人たちが「今まで知らなかった」「今日知ることができてよかった」と言っているのを聞いて、やっぱりこういう活動は大事だよなー!!と再認識できてよかったです。

 

おとなとしてできることの中に、「子どもの話を聴く」ということがあり、おとな同士でロールプレイをしたのですが「よく話してくれたね。ありがとう」というセリフ(書いてあるセリフ)を言うだけという簡単なものでも、涙ぐんでいらっしゃる方もいて、本当に「聴く」をたくさんの人に知ってもらいたいという想いもわいてきました。

そのあとにも、「子どもにはなかなかそのように聴いてあげてないけれども、セリフでわかっていて言われても嬉しかった」という感想があって、まだまだ、「聴く」が日常的な常識にはなっていないのだ!!!!と認識を新たにしたり。

 

「状況を聞くのではなくて、気持ちを聴く」ということを講師の方が説明していましたが、本当に子どもには気持ちを聴いて受け止めてくれるおとなの存在が必要だし、被害を受けた場合にもその「聴く」があるだけで、心の回復が早くなるということを知ってもらいたいなーと思います。

 

CAPのプログラムの中で、被害に遭ってしまった時の逃げ方を教えてくれるのですが、その時に「特別な時に出す声」というのを教えてくれます。

「きゃー」という叫び声は、遊んでいる声と聞き分けにくいために、特別な時はこういうのもいいよ、おうちで練習してね、と教えるとのことで、普段から練習していないと、そうなった時に声が出なくても当たり前だということも合わせて教えてくれるそうです。

これはとても良いなと思いました。

だいたい、恐怖がある時に、声が出なくなるのは、人間の防衛本能として当たり前の機能なので、「なんで助けを呼ばなかったのか?」という質問は愚の骨頂だと思っているのだけど、「逃げ方を知っている」「そういう時に出す特別な声を知っている」というのは、大事なことです。どうしたらいいかわからなくなるのだから。

逃げる時には、「すねを蹴る」「足の甲を思いきり踏む」「噛む」「肘をぶつける」「小指をひねる」という逃げ方があること。

逃げながら、お腹から低い声を出して「おーおーおー」と言いながら走る。(お腹に力が入ると落ち着きが戻る)

 というのを実演してくれて、イメージがわきました。女性にも使えますね。

 

性暴力被害の時に、「誰にも言っちゃいけない」と言われるので、それを守ろうとしてしまう子がいるのだけど、それもちゃんと教えてくれます。

秘密には、安心できる秘密と安心できない秘密があるよ。

安心できる秘密は、例えば、お友達のお誕生日のプレゼントを当日まで秘密にしておくこと。

安心できない秘密は、信じて助けてくれる人(=信頼できるおとな)に話してね。
10人いたら、半分くらいは信じてくれないかもしれない。でも、諦めないで話し続けてね。

いやって言えなかったことはあなたが悪いわけではないんだよ。

 DV防止の講座でも、10人のうち7人はクズだけど、3人は信じられる人がいるから、3人に当たるまで諦めないで相談してほしい、という話をするんだけど、ここでも、本当に諦めないで相談するのが大事ということが伝わるといいなーと思いました。

もちろん、もっと信頼できるおとな(子どもの権利を優先して対応できるおとな)が増えていくことが大事だけれど。

「知らない」というだけで人は容易に人を傷つけてしまうので、知っている、ということは第一歩としてとても大事なことだと思います。

 

このプログラムを他の保護者の方と受けられたのはよかったし、今後も続けてくれるといいなーと思います。

私も自分にできることをやっていこう〜。

 

 

 

 

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