あのころの「いじめ」と「わたし」に会いにいく読書会@Umiのいえに参加しました
横浜にあるUmiのいえで、いじめをテーマにした読書会が開催されるというので、参加してきました。
今回は、事前に読んでいく必要はなく、その場で、「かかしの旅」(稲葉真弓)という小説を分担して読んでいき、サマリー→対話・シェアをする方式での読書会。
↓この中に収まっている作品で、短編です。
いじめというと、テーマとしてはかなり重いと感じるし、なかなか日常的には話題にしないことでもあるけど、読書会として、作品を真ん中に置いて、語ってみるのは、比較的安全な感じがする。
小説は、中学3年生の男子が先生、親、友人、いじめた子たちに宛てて書いた手紙が書かれていました。
いじめを受けて家出した少年の心情だけではなく、それを取り巻く人々の心情にまで思いを馳せて、その時のクラスルームにタイムスリップしたような気持ちにもなり、様々な感情が蘇るような時間でした。
自分がいじめにあっていた時。
自分が正義をかざして、他人を切りつけた時。
傍観してただ見ていた時。
いじめっ子に加担していた時。
救いの手を差し伸べた時。
小説と、現実は違うけれど、過去に起きていた自分の出来事と照らし合わせて旅をするような時間。
そして、ちゃんと、今ここに戻ってきて、ちゃんとお家に帰れるように導かれている場の設定。
読書を通じて、人生を旅しているんだなあ。
自分が子どもを持って、自分の子どもにわたしと同じような辛い目に遭ってもらいたくない、遭わないように育てたいと願っていた時もあったんだけれど、
今は、自分の子どもたちはわたしとは違う世界で、違う旅を歩むだろうということも思いました。
いじめの構造が理解できる本↓ (わたしのオススメ)
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大人同士で、いじめについて真面目に語る機会はなかなかなかったので、とても貴重な時間になりました。
ファシリテーターのせいこさんのブログはこちらです↓