【本】ファクトフルネス
だいぶ久しぶりの更新になってしまいました。
アカルイツキの稲葉麻由美です。
先日、ファクトフルネスという本を読みました。
すごく面白かったので感想を残しておきたいと思います。
FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
- 作者: ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド,上杉周作,関美和
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2019/01/11
- メディア: 単行本
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私達が、事実を事実のまま認識するということが、いかに難しいかということについて、とてもよくわかりやすく書いてありました、人は簡単に事実を誤認します。
自分の好きなような解釈で自分の好きなように世界を見ているのだということが、この本を読むとよくわかりました。
私達は悲劇的でドラマチックな、そういうストーリーを本当に好んでいるんだなぁと思います。
だから私達が幸せを感じるのに、難しく思うのは、そういう認識からも来ているのかもしれません。
だけど、事実を事実として見ようと意識するだけで、世界は違って見えるようになります
それがすごく希望があるなぁと思いました。
この本の冒頭にクイズに挑戦してみようというコーナーがあって、自分の認識がどのくらい世界の事実と違っているかというのが分かるようになっています。
自分の認識が20年前でとどまっているということが衝撃を持って理解できました。
著者はこれを、科学者とチンパンジーとあなたとしてどれほど優秀な人でも、チンパンジーが適当に選んで正解する率より人間の平均点がほとんど低いということをしています。
それでもファクトフルネスという習慣を毎日の生活に取り入れて訓練を積めばドラマチックすぎる世界の見方をしなくなり、事実に基づく世界の見方ができるようになると、著者は主張しています。
ドラマチックに世界を見るのは、人間の脳の本能的な部分だと言っています。
けれども、ドラマチックな本能は抑える方が良いようです。
ドラマチックなものを求めすぎるあまりに、ありのままの世界を見ることができない。
何が正しいのかもわからないとなってしまうからです。
これはありのままの自分を認識できないというのと似ているなぁと思いました。
全てを理屈で、知識で理解しようとするのは無理だけれども、
私たちは、根拠のない恐怖を退治して、生産的なことに情熱を傾けられるようにすることができるんです。
それがとても心地よく感じられる本でした。
人間の思い込みには、以下のようなものがあるそうです。
- 分断本能
- ネガティブ本能
- 直線本能
- 恐怖本能
- 過大視本能
- パターン化本能
- 宿命本能
- 単純化本能
- 犯人探し本能
- 焦り本能
この十個です。
これを意識するだけでも違うなぁと思います。
なかなか難しいけれど、日常で実践していけるようにしたいなと思いました。
思い込みに振り回されて疲れきって生きるのではなくて、
ありのままの自分で、今ここに生きる、真ん中から生きる。
そういうことだなと思います。
とても面白かったので、オススメの本です!